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ゆらぎつつ

12 22 *2021 | Category 詩・定型&不定型

ファイル 177-1.jpg

続き
足元がゆらいだと
思う日もあるかもしれない
なめらかな床を
至上と思う日も
あるかもしれない

そのゆらぎは
あるいは
先へ進む
オールのもたらすもの
ゆらゆらとみどりに光る
やわらかな水路に
あなたをなじませるもの

そして
岸辺の花を咲かせる
しとやかな水となり
やがては
陽光に出合い
気化して
輝く雲となり 
空へ

五色の灯りまたたく
生まれ月の華やぎを
その手にしたまま
春へ

うるおいと夢の流れを
抱いて漕ぎ出せる
道が続いてゆくことを
愉しむ日々が来る
それを
あなたのため
いのる者がある

かしぎつつ
ゆらぎつつ
まよいつつ
自らの手で
オールをあやつる
あなたの明日の姿を
希む者たちが

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