足元がゆらいだと
思う日もあるかもしれない
なめらかな床を
至上と思う日も
あるかもしれない
そのゆらぎは
あるいは
先へ進む
オールのもたらすもの
ゆらゆらとみどりに光る
やわらかな水路に
あなたをなじませるもの
そして
岸辺の花を咲かせる
しとやかな水となり
やがては
陽光に出合い
気化して
輝く雲となり
空へ
五色の灯りまたたく
生まれ月の華やぎを
その手にしたまま
春へ
うるおいと夢の流れを
抱いて漕ぎ出せる
道が続いてゆくことを
愉しむ日々が来る
それを
あなたのため
いのる者がある
かしぎつつ
ゆらぎつつ
まよいつつ
自らの手で
オールをあやつる
あなたの明日の姿を
希む者たちが